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「会話型広告」ってなに?注目される理由とその効果



AI(人工知能)搭載の高度なチャットボットが多く登場していることはご存じの方も多いかと思います。

しかし、チャットボットはすでに「LINE広告」や「Facebook広告」などをはじめとするSNSで導入が進んでいるほか、バナー広告にもチャットボットを活用する動きが広まっています。


今回は、そんな会話型広告(チャット型広告、会話広告、チャットボット広告)についてお伝えいたします。


増加するSNS利用者にアプローチできる新しい広告スタイル

総務省が2021年に発表した「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動によると、SNS利用状況は73.8%と、今やSNSは多くの人が利用していることが分かります。

特に「LINE」の利用率は一貫して増加。総務省での調査では利用者が全年代90%を超過と、その人気ぶりが伺えます。


年代別でも、10代から40代で90%を超えており、まさに使っていない人の方が少ないという状態です。


動画共有系では「YouTube」の利用率が高く、10代から40代で90%を超過。


「Facebook」の利用率は、40代及び60代を除く各年代で減少し、10代では20%を下回り、各年代の中で最も低い利用率となりました。


「Instagram」の利用率は、全年代では一貫して増加しており、今回調査では「Twitter」に並び、「LINE」に次ぐ利用率となっています。


増加するSNSユーザーに、効果的にアプローチしていくためにもお勧めしたいのが会話型広告(チャット型広告、会話広告、チャットボット広告)です。

 

会話型広告(チャット型広告、会話広告、チャットボット広告とは)

会話型広告とは、チャット形式の広告のことです。人ではなくロボット(チャットボット)が応対するものを言います。

使用するチャットボットにより機能は様々ですが、基本的には選択型・自由会話型と、両方を兼ね備えたハイブリットタイプも存在します。


では、どのような場面で活用するのが効果的なのでしょうか。

 

会話型広告の活用シーン

会話型広告の利用場面は主にインフィード広告やバナー広告、SNS系のLINE広告やFacebook広告です。


インフィード広告とは、ソーシャルメディアやモバイルサイトのフィード(タイムライン)型のコンテンツの間に、コンテンツと同様のフォーマットで表示される広告です。


FacebookやLINEなどのSNSでタイムライン上に表示される広告がそれにあたり、通常の広告よりもコンテンツに馴染む形で表示されるのが特徴です。


キーワードに反応するリスティング広告では、ユーザーは自身のニーズがはっきりしていますが、SNSやアプリに表示されるインフィード広告ではユーザーは関心があって広告をタップしても、明確なニーズがあるわけではありません。


インフィード広告ではせっかくタップされてもユーザーの関心に合わなければ離脱されてしまう点が課題でしたが、ユーザーの興味関心や悩み事に反応できるチャットボット広告は、インフィード広告から一歩踏み込んだ、インタラクティブなやり取りでユーザーのニーズを掴むことで広告の成果を向上させます。

 

会話型広告のメリット

LP(ランディングページ)が不要

会話型広告の利用場面は主にインフィード広告やバナー広告ですが、バナーのように設置することが可能なため、広告専用のランディングページを作成する必要がなく、手間がかかりません。

そのため制作費用や工数の大幅な削減が期待できます。

通常のバナーでは、LPやフォームへの遷移を促すものが多いですが、会話型広告では遷移せず、そのまま情報の取得に入ることができることが特徴です。


一方的ではない、インタラクティブな広告体験

インタラクティブとは相互作用という意味から、双方向性のあるコミュニケーションを指して使われることが多い言葉です。

つまり、広告を一方的に発信するのではなく、ユーザーにもアクションを取ってもらうことで、親和性を感じてもらうことができる上に、情報を聞き出すことが可能です。

会話型広告もこのインタラクティブ広告の1つといえます。

ここでカギとなるのはユーザーに楽しんでもらえる会話(シナリオ)を設計することです。


SNSの機能を活用した追客(リターゲティング)

商品購入に至らなかったユーザーにも、後日クーポンやイベント情報などの配信などを行うことができます。

メールより開封率が高いプッシュ通知など、積極的な呼びかけが行えることもメリットで、設置するSNSの特性に合わせた施策を打つことで、可能性が広がり、見てもらえる可能性は高くなります。


モバイルユーザーに強い

情報通信機器の世帯保有率は、ほぼ100%に迫る勢いで、これにはスマートフォンが急速に普及し、モバイル端末によるインターネット利用が拡大したことが影響しています。

このモバイルユーザーに効果的にアプローチが可能なのがチャットボット広告です。

スマートフォンなどモバイルでは一度に見られる情報が限られているため、さらに一歩をアプローチできるチャットは良い一手となるはずです。


ユーザーの情報を蓄積・活用できる

チャットボット広告の利用場面は主にインフィード広告やバナー広告ですが、ユーザーがただ目にするだけでなく、インタラクティブな広告であれば会話を通じてニーズ引き出すことが可能です。

さらに、会話を通じて得たマーケティング情報は蓄積して自社だけで利用できます。

チャットボットによっては、DMP(データ管理プラットフォーム)との連携や、各広告プラットフォームがターゲティングしたユーザーをさらに独自にタグ付けできるなど、精度の高いユーザーデータを入手することが可能なタイプもあり、活用の幅は広がっています。


スマートフォンの世帯所有率は80%以上

画像引用:情報通信機器の世帯保有率※出典:「令和3年版情報通信白書」(総務省)

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nb000000.html

 

「会話型広告」活用の場はどのような場所か

Facebook

Facebook広告の最大の特徴は、高いターゲティング精度にあります。

FacebookはほかのSNSとは異なり、実名での登録を求められます。ユーザーの本名はもちろん、年齢や居住地、勤め先など正確なプロフィール情報に基づいて広告を配信できるのが強みです。

Facebook のメッセンジャー広告は3種類あります。


メッセンジャー広告

メッセンジャーアプリ内に掲載される広告で、モバイルアプリの「ホーム」タブ内に表示されます。

ユーザーが広告をタップすることで、指定したリンク先へ誘導することができ、メッセンジャー内のブラウザで対象ページが表示されることになります。

リンク先はWEBサイトだけではなく、メッセンジャーのスレッドも指定可能です。


メッセンジャー誘導広告

メッセンジャー誘導広告は、メッセンジャーアプリ内だけではなくFacebookやInstagramなどにも表示することができる広告です。

広告の誘導先をメッセンジャーのスレッドに指定することができます。

メッセンジャー広告では誘導したメッセンジャーでユーザーと直接やり取りができるようになるため、ユーザーとコミュニケーションを取ることが可能です。

Facebookであれば画像広告だけでなく動画広告や、スライドショー広告にも対応しているので、幅広い広告から誘導を図れます。


広告メッセージ

広告メッセージは、過去に1回以上メッセンジャーにてやりとりをしたことのあるユーザーをターゲットにして配信される広告です。

メッセンジャーアプリのみに表示される広告で、広告主が顧客に対して会話が再開できるように誘導することができる仕組みになっています。

メッセンジャー内のスレッドだけではなく、WEBサイトへの遷移先指定も可能です。


Instagram

日本国内におけるInstagramのアクティブアカウント数は3300万(2019年3月時点)。男女比をみると、男性が43%、女性が57%と女性ユーザーの方が若干多く、年齢層としては若年層が多いながらも比較的幅広い年代にアプローチできるメディアです。


Instagram広告を出稿するには事前に以下のことを行う必要があります。

  • Facebookページを作成し、ビジネスアカウントを取得

  • Instagramアカウントをプロアカウントに変更してfacebookと紐付け

Instagram広告では大きく「フィード」「ストーリーズ」「発見タブ」「リール」と、4つの場所に広告を配信することができます。


フィード

フィード(タイムライン)は、ストーリーズや発見タブと比較して前からあるぶん使い慣れている人が多く、様々な目的で利用されています。

特に、情報収集と、新しい商品やブランドを探す際にはフィードが使われていることが多いようです。


ストーリーズ

フルスクリーンで表示される画像や動画によるインパクトと没入感が特徴の配信面です。

情報をすばやく伝えたり、宣伝するブランドや商品を最初の数秒間に表示するといった戦略はストーリーズ広告で効果を発揮することもわかっています。


発見タブ

ユーザーごとにカスタマイズされ、新しいものを積極的に探しているユーザーがいる発見タブ。発見タブでは発見ページに訪れたユーザーが興味をもってクリックした画像の遷移先に広告を掲載することができます。


発見タブには、静止画と動画コンテンツのスクロール可能なフィードである「発見タブフィード広告」と動画のみが掲載される「発見タブ動画広告」の二種類があります。


リール

Instagramリールは2020年にリリースされた15秒〜30秒以内のショート動画を共有できる機能です。音楽やエフェクトを追加し、クリエイティブでエンターテイメント性の高い動画が投稿されているのが特徴で、フォロー外のユーザーのコンテンツも閲覧できることから、ユーザーがエンターテイメント性の高い動画との出会いを求めて閲覧するユーザーが多いようです。


LINE

国内9,200万⼈以上のMAUを基盤にしているため、利⽤率が⾼いだけでなく、LINEのみでリーチ可能なユーザーが多く存在しているとことが強み。

何と活用しているSNSがLINEオンリーという回答が41.6%も存在します。

画像引用:LINE Business Guide 2022年7月-9月期

https://www.linebiz.com/sites/default/files/media/jp/download/LINE%20Business%20Guide_202207-09.pdf

LINE広告の全体構成

LINE広告は、以下3つから構成されており、それぞれを掛け合わせて広告を配信します。


画像引用:LINE Business Guide 2022年7月-9月期

https://www.linebiz.com/sites/default/files/media/jp/download/LINE%20Business%20Guide_202207-09.pdf


また、3rd party アプリへの広告配信が可能となる「LINE広告ネットワーク(旧:LAP for Publishers)」も提供しており、LINE広告のターゲティング機能や配信機能を、LINEのファミリーアプリや3rd パーティーアプリへの広告配信でも利用可能です。

会話型広告を利用するには、広告メニューから「CPF」を選択します。

CPFとは「Cost Per Friends」の略で、文字通り「友だちの獲得毎に費用が発生」する広告で、つまり成果報酬型と言えるでしょう。友だちを獲得した分だけ費用が発生するので、通常(CPCやCPM)より費用を抑えることができます。


まとめ

年々増加するSNS利用者。そのプラットフォームに設置できるチャットボット広告は「会話」で潜在顧客を顕在顧客へとステップアップさせる大きな可能性を秘めているのではないでしょうか。

自社の商品やサービスをどういった人に伝えたいか、各SNSにどのような特徴があるのかを把握したうえで、ぜひアプローチにお役立てください。


参考:

LINEforBusiness 2022年7-9月期 媒体資料|https://www.linebiz.com/sites/default/files/media/jp/download/LINE%20Business%20Guide_202207-09.pdf

FirstContactコラム|https://first-contact.jp/blog/article/advertising/

Metaビジネスヘルプセンター|https://www.facebook.com/business/help/304846896685564?id=2331035843782460

【2022年版】Instagram広告完全ガイド!初心者でもわかる広告の出し方を徹底解説 https://smmlab.jp/article/how-to-post-instagram-ads/

hubspot|https://blog.hubspot.jp/facebook-ads


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